「導入事例」という制作フローが、まだ存在していなかった
事例記事を公開し、2025年3月から継続中
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背景と課題
日本システムデザインとは、以前MA導入支援で協業していた間柄です。しばらく期間が空いたのち、あらためて依頼をいただきました。
依頼の内容は、まだ存在していなかった「導入事例」というコンテンツカテゴリを、ゼロから立ち上げることです。決まった型がなく、依頼の受け方から記事の仕上げ方まで、進め方そのものを作るところから始まりました。
BtoBのインタビューが抱える難しさ
この仕事にはライター・インタビュアーが別にいて、酒井はディレクションを担当しています。ここで大事になるのが、インタビュアーが本番前にどれだけ相手を理解できているかです。
BtoCの取材であれば、書き手自身が消費者としての実感を持っているため、ある程度は直感で相手の立場を想像できます。ところがBtoBは、その会社ならではの業界文化や商流を抱えており、そこを正確に理解しないまま臨むと、聞くべきことを聞けないまま終わってしまいます。これは記事制作にも、経営コンサルティングの現場にも共通して起きることです。
やったこと
1. 制作フローの設計
依頼の受け方から納品までの一連の流れを、初めて型として作りました。
2. 依頼主との方向性確認
日本システムデザインと打ち合わせ、その事例でどんなシステム導入の経緯があったのか、相手がどんな業種・業態か、どこを聞き出したい事例なのかを確認します。
3. インタビュイー企業への事前ヒアリング
取材対象となる企業の担当者と事前ミーティングを行い、おおよそのインタビュー内容と、質問票を作るためのインプットをもらいます。
4. 事前理解を、社内で念入りに確認する
集めた情報をもとに、インタビュイー企業への理解を内部で確認します。相手の業態や事業課題の理解がずれていると、インタビューそのものがずれてしまうため、ここに最も時間をかけます。導入するシステムも、顧客の規模によって使われ方が変わるため、インタビュアーにはその違いまで含めてインプットします。
5. インタビュー・記事制作・仕上げのディレクション
インタビュー本番から記事の執筆までを進行し、原稿の仕上がりをディレクションしたうえで納品します。
実際の成果物
公開されている事例記事は、以下からご覧いただけます。
日本システムデザイン 導入事例ページhttps://www.n-sysdes.co.jp/case-studies/※日本システムデザインへのお問い合わせは、上記ページ経由ではなく、本サイトのお問い合わせフォームよりお願いいたします。
1件の記事に、部門責任者から現場担当者まで複数名が登場することもあります。立場によって見えている課題が異なるため、それぞれの視点を丁寧に拾う進行が必要です。
結果
これまでに6件の事例記事を公開し、現在も継続しています。取材先の業種は幅広く及んでいます。
業種が変わるたびに、業界文化や商流への理解を組み立て直す必要がありますが、そのつど事前確認の工程を経ることで、インタビューの質を落とさずに続けられています。
いまのサービスとのつながり
この仕事で担っているのは、インタビューそのものではありません。インタビュアーが的確な質問をできる状態を、事前につくることです。
相手の業界文化や商流への理解は、放っておけば酒井の頭の中にしか残りません。それをインタビュアーに渡せる形のインプットに変えて初めて、本番の質問が的確になります。
会社の“らしさ”を言語化するときも、同じ構造です。当事者の中にしかない理解を、他の人にも使える言葉に変える。ナラティブ構築サービスがやっているのは、対象が企業の担当者からインタビュアーに変わっただけで、同じ仕事です。